県史跡 白巣城跡へゆく 歴史さんぽ

Shirasujou_Sumotorekishi
SHIRASUJOU

要害無双の堅城の縄張を紐解く

自然の地形を活かして築かれた白巣城跡は、新たに兵庫県史跡に指定されました。
淡路島の城の中で最高峰に位置する城跡からは、東に大阪湾、西に播磨灘が一望できます。

コース難易度 ★★★

標高差:350m未満
距 離:約7.5km
概ね舗装された道を歩きます

2020年1月24日開催

Shirasujou_Sumotorekishi
すもと歴史さんぽ

白巣城跡 さんぽコース

河上神社天満宮
延長寺
白巣城跡

えるる五色 五色図書館

13:00 

河上神社天満宮

13:10 

延長寺

13:45

白巣城跡

14:15

五色図書館

16:00

すもと歴史さんぽ

1. 河上神社天満宮

すもと歴史さんぽ

2. 白巣城跡の位置

兵庫県指定史跡白巣城跡は、淡路島の中央、先山山系の標高336mの白巣山山頂に位置する、淡路島で最も高い
ところにある戦国時代の山城です。

城跡からは、東の大阪湾、西の播磨灘と両海域を一所において望見できます。両海域の監視を必要とすることから、その支配域の大きさをうかがい知ることができます。

Shirasujou_Sumotorekishi

すもと歴史さんぽ

3. 戦国時代の淡路島

永正16 年(1519)、淡路守護細川氏が阿波の三好氏に滅ぼされ、守護不在となった淡路島は、国人(在地の武将)が台頭する戦国時代に入ります。
淡路の国人衆の中で最大の勢力を誇ったのが、淡路水軍を率いた安宅(あたぎ)氏です。安宅氏は淡路各地に城を構え、その主な城は「安宅八家衆」の城と称されました。白巣城もその一つに数えられています。

天正9 年(1581)、信長の命令で羽柴軍が淡路へ侵攻、淡路の国人衆は悉く降伏したと伝わります。白巣城主は、唯一抵抗し攻め滅ぼされたと言われています。翌10 年、秀吉配下の仙石秀久が洲本城に入城し、淡路島の戦国時代は幕を下ろすことになります。
 近年、秀吉の淡路攻めに関する新たな発見がありました。天正9 年11 月に3 日間で淡路を平定したと言われていましたが、その半年前から用意周到に淡路攻略が計画されていたことがわかりました。

安宅八家衆の城
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3. 戦国時代の淡路島

永正16 年(1519)、淡路守護細川氏が阿波の三好氏に滅ぼされ、守護不在となった淡路島は、国人(在地の武将)が台頭する戦国時代に入ります。
淡路の国人衆の中で最大の勢力を誇ったのが、淡路水軍を率いた安宅(あたぎ)氏です。安宅氏は淡路各地に城を構え、その主な城は「安宅八家衆」の城と称されました。白巣城もその一つに数えられています。

天正9 年(1581)、信長の命令で羽柴軍が淡路へ侵攻、淡路の国人衆は悉く降伏したと伝わります。白巣城主は、唯一抵抗し攻め滅ぼされたと言われています。翌10 年、秀吉配下の仙石秀久が洲本城に入城し、淡路島の戦国時代は幕を下ろすことになります。
 近年、秀吉の淡路攻めに関する新たな発見がありました。天正9 年11 月に3 日間で淡路を平定したと言われていましたが、その半年前から用意周到に淡路攻略が計画されていたことがわかりました。

安宅八家衆の城
すもと歴史さんぽ

4. 白巣城 築城年と城主

白巣城は、戦国時代の16 世紀前半頃に築城されたとされています。これは、白巣城跡からの出土遺物と一致します。城主は、安宅九郎左衛門冬秀と記されていますが、安宅本家との関係は不明です。

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5. 白巣城の縄張り

白巣城は、南北約350m、東西約300mで120 程ある淡路島の城の中でも最大の規模を誇ります。『味地草』には、「高嶺四方険峻にして要害無双の地也」とあります。
曲輪は、本丸・東の丸・西の丸・馬繋場・馬責場・米倉からなり、自然の地形を活かした縄張となっています。東の丸、馬繋場には、土塁が施されています。各曲輪を区切るように堀切が要所にあり、中でも馬繋場北側の
堀切は、淡路島の城の中でも最大の規模を誇ります。また本丸の南側斜面には、畝状竪堀らしきものが確認されます。

『味地草』には、「高嶺四方険峻にして要害無双の地也」とあります。曲輪は、本丸・東の丸・西の丸・馬繋場・馬責場・米倉からなり、自然の地形を活かした縄張となっています。東の丸、馬繋場には、土塁が施されています。各曲輪を区切るように堀切が要所にあり、中でも馬繋場北側の堀切は、淡路島の城の中でも最大の規模を誇ります。
また本丸の南側斜面には、畝状竪堀らしきものが確認されます。

白巣城跡赤色立体地図
すもと歴史さんぽ

6. 白巣城伝説

竹の皮合戦

秀吉軍が攻めてきた際、城へと続く道に竹の皮を敷き詰めて足止めをしましたが、竹の皮に火をつけられ城まで炎上したと云われています。

黄金の鶏

 落城の際、城主が家宝である黄金の鶏を立岩の下に隠し、自ら大蛇となって立岩に巻き付き宝を守りました。今も丑三つ時には、立岩の下から鶏の鳴き声がすると云われています。

白巣城
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7. 菅相寺

菅相寺は、菅原道真の伝説が残っています。道真が太宰府に行く途中、この地に立ち寄り、腰掛けて休憩したといわれる「菅公の腰掛け石」が今も大切に祀られています。

菅相寺
主催:洲本市教育委員会 共催:淡路文化史料館 
協力:NPO法人鮎屋の滝ふれあいの郷・兵庫県鮎屋川土地改良区・炬口住民会・春陽荘・三野畑町内会
   白巣交流推進委員会・洲本市地域おこし協力隊

2020年 歴史さんぽ

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