HISTYORY EXHIBITION ROOM
原始時代から近代まで
淡路島の歴史について、出土遺物、金工品、文書、模型、写真パネルなどの諸資料を通じてご覧いただけます。展示品の中には、淡路島の日本遺産の構成文化財でもある三角縁神獣鏡、国内最古級の鉄造宝塔、羽柴秀吉や石田三成の書状、洲本城や城下町関係の資料などが見どころです。
別コーナーでは『古事記』の冒頭を飾る“国生み神話”をモチーフにした展示をしています。
MYTHICAL TIMES
神話の時代
神話の島淡路島
Shinwa no Shima Awajishima
わが国最古の史書「古事記」「日本書紀」の冒頭をかざる神々の物語。
その一つ、いざなぎ・いざなみの夫婦神による日本国土創生の物語(国生み神話)は淡路島から始まり、古代の淡路の海人族の伝承であるといわれています。
ANTIQUITY
古代
古墳時代
コヤダニ古墳出土三角縁神獣鏡
鏡の外縁の断面が三角形で神と獣が描かれていることから三角縁神獣鏡と呼ばれています。全国で500枚以上出土していますが、淡路島ではこの1枚しか確認されていません。淡路島の古墳は、ほとんどが後期古墳ですが、コヤダニ古墳は古墳時代前期まで遡る可能性が指摘されています。
奈良時代
木簡
Mokkan
奈良時代に税として平城京に送られた米や塩に付けられた荷札です。
木簡は当時の 地名、住人の氏名、生産品目などを知ることのできる貴重な資料です。
MIDDLE AGES
中世
鎌倉時代
鉄造宝塔
県指定文化財
Tetsuzou Houtou
鋳鉄製の宝塔の身部の残欠です。本来は方形の台座に乗って九輪の付いた宝形造りの屋根を備えていました。鎌倉末期の文保2年〔1318〕の銘があり鋳鉄製の宝塔としては国内最古級のものです。
戦国時代
羽柴秀吉書状
市指定文化財
Hashiba Hideyoshi Syojou
本能寺の変から一週間後の6月9日、中国大返しの途中に、明石に着陣した秀吉が洲本の土豪廣田蔵之丞に宛てたものです。
洲本城が長宗我部方の菅平右衛門に占領されたため、奪還してほしい旨が記されています。
MODERN TIMES
近世
元和元年(1615)、淡路国が蜂須賀氏に与えられ淡路島は徳島藩となりました。寛永8年(1635)から城と町を由良から引っ越す「由良引け」が行われ、洲本城下町が完成しました。当時の建物はほとんど残っていませんが、その町割りは今も変わっていません。
江戸時代
MODERN AGES
近代
明治時代
旧鐘紡洲本工場
KyuKanebou
明治37年、洲本川の付替工事により、埋め立てられた土地に淡路紡績を買収した鐘淵紡績が進出しました。この地には第2~5工場が建てられ、最盛期には従業員が4000人を超え、淡路島の近代化の象徴となりました。